1989年設立。常に労働者や社会的弱者の立場に立って弁護士活動を行ってきました。女性を含む3名の弁護士がご相談をお受けします。
名古屋市営地下鉄「上前津」駅すぐ。名古屋市中区の法律事務所です。

弁護士 中谷雄二

中谷弁護士

弁護士 中谷雄二

弁護士としての出発点

1955(昭和30)年に京都府南部で生まれました。田舎で育ち、大学まで京都を出たことはありません。立命館大学法学部を出て、司法試験合格後、三重県の津で実務修習を受けたことが、中部地方との初めての関わりです。

弁護士になって最初は、四日市で公害事件を扱っている松葉謙三先生の四日市法律事務所に入りました。公害患者の方など社会的に弱者の位置に置かれている人の事件にかかわりたいという思いがありました。

ところが、弁護士になって公害事件は数えるほど、実際には労働事件を主にかかわることになりました。特に印象的なのは、当時の運輸一般労働組合の三港陸運事件、国光カーボン不当労働行為救済申立事件などで現場の労働者の人たちに叱られながら、数多くのことを教えてもらいました。

弁護士活動と名古屋第一法律事務所時代

弁護士になってすぐに中部電力の思想差別事件の弁護団に入り、しばらく経って国鉄分割民営化に伴う国労・全動労の人活センター事件などを担当し、弁護団員として弁護団事務局のあった名古屋第一法律事務所に出入りすることになります。人活センター仮処分事件では、名古屋の国労事件、全動労事件の弁護団事務局に入れていただき、同時に三重県での人活センター仮処分事件も担当しました。連日、名古屋第一法律事務所で弁護団会議に参加してから四日市の事務所まで通ううちに、名古屋第一法律事務所から移籍の誘いを受けることになりました。

名古屋第一法律事務所では、国鉄分割民営化に反対する東海の会の事務局長となり、その後、鉄道フォーラム愛知の初代事務局長、中電争議支援する会に弁護団から派遣され、市民運動と関わりを持ちます。

名古屋第一法律事務所時代には、最初に障害者の権利問題にかかわった名古屋南養護学校体罰事件の原告側代理人になりました。当時、その後、長年にわたって障害者問題にかかわるとは思ってもいませんでした。

また、湾岸戦争の戦費負担について市民が憲法9条に違反するとして訴えた湾岸戦争戦費負担違憲訴訟名古屋に代理人としてかかわります。

こうしてみると、名古屋第一法律事務所時代に私が今日まで主要分野として活動してきた①労働事件、②障害者問題、③平和問題との関わりが始まったことがわかります。

高木・中谷法律事務所の創設へ

4年ほど経った頃、国労事件の弁護団長として一緒に事件を担当させてもらった高木輝雄弁護士が名古屋第一法律事務所を出て、高木法律事務所を設立されました。その後、1年ほど経ち、高木先生から一緒に事務所をやらないかと誘われました。

高木先生は、国労事件でご一緒し、その緻密な理論構成と情熱的な事件への関わり方から尊敬していました。国労事件では、私が鉄道フォーラム愛知の事務局長として、分割民営化反対、国労・全動労組合員の差別的な解雇・配転に反対するためにハンガーストライキを提起した時、弁護士で高木先生だけが一緒にハンガーストライキに参加していただきました。一緒に事務所をやるのだったら、この先生だという思いがあり、お誘いに応じて高木・中谷法律事務所を創設することにしました。

名古屋共同法律事務所へ

高木・中谷法律事務所を設立し、労働事件、障害者の権利問題、PKO訴訟などに弁護士として関わって来ましたが、高木・中谷法律事務所で事務員として働いてくれていた森弘典さんが、司法試験に合格したので、事務所に入らないかと誘い、それを機に名古屋共同法律事務所として、本格的な共同事務所としました。

その後は、労働事件を中心にしながら、障害者の事件、憲法9条に関する事件、戦後補償問題の名古屋三菱朝鮮勤労挺身隊事件などに弁護団として参加してきました。

この時代に、2008年4月17日、自衛隊のイラク派遣を違憲と判断し、平和的生存権の具体的権利性を認めた名古屋高裁判決にも弁護団として関与しています。

しかし、時代の変化とともに労働事件は、かっての労働組合を中心にした集団的な事件から労働者個人の事件へと変化してきました。相談を受ける労働組合も個人加盟の地域ユニオン(名古屋ふれあいユニオン、ユニオンみえ、愛知連帯ユニオンなど)などの事件が増え、労働組合を通さない個々の労働者の事件も増えてきました。

現在は、高木弁護士が独立され、引き続いて森弁護士が独立した結果、現在、私と塚田聡子弁護士、仲松大樹弁護士の3人の共同法律事務所となりました。

今後も共同事務所として多くの方々からの依頼を引き続いてお引き受けできるように一層の人的充実も課題だと考えております。

あまり他人のやらない事件に多く関わってきています。特に憲法訴訟や障害者の権利関係の事件への関与が多いのが特徴でしょうか。仙台の自衛隊市民監視訴訟弁護団、札幌南スーダン自衛隊派遣違憲訴訟弁護団にも参加しています。

役職等

  • 自由法曹団常任幹事
  • 秘密保全法に反対する愛知の会(現:秘密法と共謀罪に反対する愛知の会)共同代表
  • 秘密保護法対策弁護団共同代表
  • 安倍内閣の暴走を止めよう共同行動実行委員会共同代表

主な担当事件

労働関係

  • 中部電力思想差別事件
  • 国労・全動労出向差別、配転差別事件
  • 東海銀行賃金差別事件
  • ラポール・サービス事件
  • パナソニックエコシステムズ事件
  • …他

障害者・高齢者関係

  • 南養護学校体罰事件
  • 一宮市高齢者身体拘束事件
  • 中津川市発声障害議員国賠事件
  • 名古屋市ホームヘルプ事業廃止国賠事件
  • 伊藤晃平君命の価値裁判
  • …他

戦後補償・平和訴訟

  • 市民平和訴訟名古屋(湾岸戦争戦費負担違憲確認国賠事件)
  • PKOカンボジア派遣違憲訴訟
  • 朝鮮女子勤労挺身隊事件
  • イラク自衛隊派遣差止違憲確認国賠事件
  • …他

その他

  • 一宮市ビル風害事件
  • 朝鮮高校無償化排除国賠事件
  • マンション建設に伴う住民運動
  • …他

教員歴

  • 2002年~2003年 愛知県立大学非常勤講師(職業生活と法)
  • 2005年~2008年 名城大学法科大学院非常勤講師(労働法)

著書

  • 障害者問題人権弁護団編『障害児をたたくな』(明石書店)
  • 浜崎豊子著『花 風に開く』(愛知書房)解説
  • 池田直樹・児玉勇二編著『障害のある人の人権状況と権利擁護』(明石書店)
  • 中谷雄二・近藤ゆり子著『これでわかる!「秘密保全法」ほんとうのヒミツ』(風媒社)
  • 内藤功著/聞き手 中谷雄二・川口創『憲法九条裁判闘争史』(かもがわ出版)
  • 松本昭子・土橋圭子編集『特別支援教育に関する裁判例と法的課題』(「発達障害児の医療・療育・教育」(改訂3版)(金芳堂)8章6)

論文

障害者・高齢者関係

  • 障害問題人権弁護団編「障害者を叩くな」(明石書店)(共著)
  • 児玉勇二他編著「障害のある人の人権状況と権利擁護」(明石書店)(共著)
  • 「わが国における医療機関の身体拘束に対する法規制の現状と今後の課題―一宮身体拘束事件・最高裁判決(平成22年1月26日)の検討」(賃金と社会保障1512号)
  • 「高齢者施設での拘束・虐待はなぜなくならないのか」(福祉労働128号)
  • 藤本文朗・中谷雄二・岩月浩二編著「晃平くん「いのちの差別」裁判―重度障害者の“生命の価値”を認めて」(風媒社)
  • 「視覚障がい者に対する退職強要・職場改善についての取組み」(季刊労働者の権利317号)

労働事件

  • ムサシ鉄工事件―松下PDP事件最高裁判決の影響」(労働法律旬報1781号)
  • 「派遣先の不法行為責任を認めたパナソニックエコシステムズ事件-名古屋地裁平成23年4月28日判決-」(季刊労働者の権利290号)
  • 「派遣先の不法行為責任を最高裁も認める-パナソニックエコシステムズ事件-」(季  刊労働者の権利298号)

平和訴訟その他

  • 「イラク自衛隊派遣違憲判決まで-判決の意義と裁判闘争の経過」(三省堂・2008年版歴史教育・社会科教育年報)
  • 「イラク派兵違憲判決を勝ち取ったを勝ち取った名古屋高裁判決の意義」月刊全労連2008年9月号(通巻140号)
  • 「特定秘密保護法は私たちに何をもたらすか」人権と部落差別2015年1月号(部落問題研究所)
  • 「《論説》いのちの差別裁判 ― 逸失利益をめぐる差別について ―」人権と部落差別2016年10月号(部落問題研究所)
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