1989年設立。常に労働者や社会的弱者の立場に立って弁護士活動を行ってきました。女性を含む3名の弁護士がご相談をお受けします。
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弁護士 郭勇祐

郭弁護士

弁護士 郭勇祐

自己紹介

はじめまして。弁護士の郭 勇祐(クァク ヨンウ)です。

私は幼稚園から高校まで、朝鮮学校に通っていました。朝鮮学校は、日本に住む、国籍問わず朝鮮半島にルーツがある人(以下「在日朝鮮人」という。)が通う学校で、授業の内容自体は基本的に日本学校と変わらないですが、授業や日常会話は朝鮮、韓国語でなされ、朝鮮半島の歴史や文化も学ぶことができる学校です。

私は日本の神戸で生まれ育った在日朝鮮人4世で、司法修習で三重県の津に行くまで、ずっと関西で暮らしていました。

弁護士を志したきっかけ

私は中学生あたりから、論理的な主張をして依頼者を助ける弁護士という職業に対して憧れをもっていました。ただ、中学生の段階では、絶対に弁護士になりたいとまで思っていたわけではなく、なんとなくいいなと思っていた程度でした。

弁護士になりたいという思いが決定的になったきっかけは二つあり、一つは、私が高校2年生のとき(2010年)から始まった高校授業料無償化・就学支援金支給制度です。これは、公立高等学校などの授業料を無償化し、また私立高等学校などに就学支援金を支給して授業料を低減することを目的とした制度です。私はこの制度が始まると聞き、少しは親の負担が減ると思い、喜びましたが、外国人学校も含めた他の学校には全て適用されたにもかかわらず、朝鮮学校だけ適用されませんでした。高校2年生だった私は当時疑問を感じたと同時に憤りを感じました。

きっかけのもう一つが、2009年に起きた、「在日特権を許さない市民の会」、通称在特会という団体が京都の朝鮮学校でヘイトスピーチをした事件です。在特会は幼稚園児や小学生が100人余りいる校舎に向かって、「朝鮮学校、こんなもん学校やない」「不逞な朝鮮人を日本から叩き出せ」「ゴキブリ、ウジ虫、朝鮮半島へ帰れ」「朝鮮人を保健所で処分しろ」などといった発言を、1時間近く行いました。多くの児童が泣き、朝鮮人って悪い人なのと親に聞く児童や、もう学校に行きたくないという児童も現れました。

このような差別がまかり通る世の中はおかしいと思い、私は弁護士を志しました。

 

関心のある分野

上記のとおり、在日朝鮮人の問題に関心がありますが、それ以外にも、この社会には様々な差別、社会問題が存在します。ある側面ではマイノリティであっても別の側面ではマジョリティである場合があり、マジョリティとして、差別や抑圧に加担している場合があります。差別や抑圧に加担せず、全ての人が差別、偏見なく暮らせる社会にするため、今後様々な社会問題についても取り組みたいと思っています。自らもマイノリティであるからこそ、社会的に弱い立場にいる人々に寄り添えると思います。

そのほか、交通事故、労働問題、離婚、相続、借金問題などといった身の回りのトラブルや、刑事事件にも注力していきたいと思っています。

なお、国籍が朝鮮、韓国の方は、日本に住んでいたとしても、結婚、離婚、相続といった家族の問題で、朝鮮半島の法律がかかわってきます。私は、朝鮮、韓国語で相談の対応が可能ですし、現地の法律、書籍、公的な書類などについて、翻訳を介さずに理解することができますので、自分や身内が朝鮮籍、韓国籍の方のお力になれると思います。

経歴

2012年、神戸朝鮮高級学校卒業。

2016年、同志社大学法学部法律学科卒業。

2018年、同志社大学法科大学院修了、司法試験合格。第72期司法修習(津修習)

2019年、弁護士登録(愛知県弁護士会)

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